兄が緊急入院をしました。「便りの無いのが良い便り」と皆それぞれに元気に生活しているものと信じて日々を過ごしています。姉からの入院の知らせは実に驚きました。リタイア後は「晴耕雨読」を切に希望しそのとおりに実現をさせてスロー・ライフを愉しんでおりました。趣味は「孫」と「土いじり」。土いじりの良い季節になりそろそろ畑へも出掛けているのかしら・・・?と思っていた矢先のことでした。
駆けつけた病室で思ったより兄は元気で少し胸を撫で下ろしました。2組のお見舞いのお客様がいらしたので短い時間で失礼をして来ましたがとるものも取りあえず出掛けましたので「何か読みたい本や食べたいものは?・・・」と聞きましたら、読みたい本は藤沢周平の「三屋清左衛門残日録」食べたいものはないとのことでした。次に来る時に持参する約束をしました。
姪が廊下まで私を見送ってきて「昨日までとは違って、とても元気になったわ!」といっておりました。
兄が藤沢周平の作品を希望したことは意外でした。兄妹で同じ好みはチョッピリ可笑しかったです。リクエストの本は私の本棚にあるのでそれに2・3冊を合わせて持参するつもりでいます。
※リクエストの藤沢周平の本
道に咲く花はいったい誰のものなのでしょうか?時折路傍に咲く美しい花を見つけて、「この花一輪いただきたいなー」と思いながらも手折っては駄目と自分に言い聞かせることがあります。
兄を見舞った帰り、ホットした気持とは裏腹に玄関をでたら外は強い雨と風になっていました。病院前のバス・ストップで時間待ちをしている時の事です。足元に目をやると、数本の<ながみひなげし>が風にゆらゆらと揺れているではありませんか。つい先日suirennさんのブログで可憐さに感動したその花です。次のバスの時間まで10数分あったので、街道沿いを歩きました。躑躅の植栽の脇から、<ながみひなげし>が咲いているわ!咲いているわ・・・。一つ先のバス・ストップまで歩いてしまいました。<ながみひなげし>に誘われて・・・。
※道端に揺れるながみひなげし
どう考えても公園課の人達が植えたようには思えません。私の勝手の思い込みかもしれませんが・・・。花が終わり種になりかけている十数本を無断で貰ってきました。上手く種が採れて来春に植えて花が咲いたら幸せだな~と。
※咲き終ったながみ
ひなげし。