中国(2004年10月5日~10月15日)(その1)
今回の中国の旅では、高地(3000メートルを越す)の為に一時的な高度障害(高山病)を起こすことがあるといわれていたので一番の心配事だった。朝、携帯酸素が渡されて、現地ガイドの説明によれば、山酔いとか、高山病という話を必ずするので、凄く不安だった。九賽溝(自然世界遺産)の入り口でチャーター・バスに乗り観光スタート。美しい民族衣装のお嬢さんが花を添えてくれた。
九賽溝(世界遺産)
九賽溝とは、九つ湖という意味らしい。(鏡海)・(五花海)・(熊猫海)・(珍珠海)・(長海)・(五彩池)・(犀牛海)・(盆景准)の大きな湖の他、沢山の小さい湖を見ながら徒歩で見て歩いて、九賽溝の入り口までたどり着いた。(朝8時から昼御飯を挟んで夕方5時まで)それぞれの湖にその名にふさわしい物語(言い伝え)があり、又、その話に納得できる美しい湖だった。日本の観光地と違ってごみや空き缶やペットボトルなど一つも落ちていないのが不思議といえば不思議だった。富士山が世界遺産に登録できないのは、ごみ問題といわれているけれど判る気がした。ツアー全員揃って誰一人落伍せずに湖めぐりが出来て最高!だった。 まる一日かけて九賽溝を見て明日は黄龍へ・・・・・・。
※絵葉書と同じ場所でハイ!ポーズ
※民族衣装で姉と私 下・盆景灘
黄龍(自然世界遺産)
黄龍へ行く途中、雪宝頂山(民民山脈の主峰海抜5588メートル)の見える峠へ行った。バスを降りても絶対に早足で歩かないこと、携帯酸素とミネラルウオーターは必ず持参のこととガイドにいわれ準備万端バスを降りた。ガイドのお話では、雪宝頂山を見られることは稀とバスの中で説明を受けていたが、私たちツアーは雪宝頂山の美しい山をはっきりと見ることが出来た。幸運だった。(日頃の行いの成果?)カメラ、ビデオ禁止といわれていたが何故だろうと今、考えている。記録出来なかったので、その分今でも脳裏に焼付いているのでこれで良かったのかもしれない。
1992年ユネスコ世界遺産に登録された黄龍は成都市から340キロの所に位置し、雪を頂く民山の峰峰を背景にし、特殊な地質変化によって見事にカリウム化された天然の彩りの池が千箇所以上も形成され、雪解けの水の流れが段々畑のように重なり連なって、次々とあふれ出ている景色は、魅力的で「この世の仙境」とも言われている所だそうです。姉をはじめ、ツアーの殆どの人が、籠で登山をするようにオプションしましたが、私はまだ何とか歩けるのではないかと、携帯酸素、ウオーター・薄荷飴をリュックに入れて、伊東市から参加のOさんと2人で頂上を目指した。途中雨になり、霰に変わって急に気温が下がり、雨具の装備をしたうえでさらに休みながら歩いた。Oさんとも別れ別れになって心細かったけれど、ともかくも頂上へ行き時間まで戻らないといけないので、自分のペースで五彩池の黄龍寺まで、ゆっくりと歩いた。苦しさを超えて五色に彩られた池の光景を目にしたら、迎賓池(入り口)から約500メートルの参道を雨や、霰や、高山病(オーバーでなくて頭痛や吐き気に襲われて苦しかった)と闘った苦労が報われた気がした。「この世の仙境」も嘘でなかった。
大足(文化世界遺産)
見事な石刻仏が点在する「魔崖の里」の大足の名前の由来は、宝頂山の崖頂の池底にあるという2メートルもある足跡からきているという。お釈迦様が西方浄土に上る時に残したものといわれている。ゆったりと自然の中に横たわる釈迦涅槃像は全長31メートルとか。
珍しかったのは六道輪廻像と千手観音、圧倒された。
峨媚山(複合世界遺産)
中国仏教四大聖地の一つで、古来より「天下の秀麗」と讃えられて、李白や多くの詩人に愛されたという。海抜3099メートルの高峰、雲海を一望できる金頂に立ったときの眺めは、素晴らしかった。
※雲海を眼下にみて
楽山大仏(複合世界遺産)
世界屈指の大きさの摩崖大仏を海と陸から見た。凌雲山の西の断崖に彫られた大座仏は高さ71メートル、肩幅24メートル、足の甲は100人が立てるほど大きい。航海の安全を祈って凌雲寺の僧、海通が彫り始め90年の歳月を要したという。さらに舟に乗って、海上からも眺めた。