姑のゲートボールのおやつに寒い間は、甘酒を作ってあげている。グループの皆さんがいろいろなおやつを持ち寄っていると姑から聞いているので、私は1・2月甘酒にしてあげた。マーケットで酒粕を買って、当たり鉢でよく当たり、伸ばしてお砂糖、塩で味付けをしている。なかなかの出来で味見をしながら我ながら感心している。(この甘酒は酒粕を使う簡単のやり方)グランドで4時間を過ごしているので冷えた身体には、もってこいの飲み物らしい。たいしたことをしてあげている訳でないのに、「ママ、だいぶ点数をあげているわよ」と姑に言われている。
私の甘酒の思い出の一つ目
新潟の母は寒い日に米麹の甘酒を作って学校から帰る私達を待っていてくれた。なんともいえない美味しさは、母の優しさを足して、今でも懐かしい味のひとつに数えられる。母の甘酒の作り方であるが、酒粕でなくて米麹を使う。作っている所を見たことがないし、分からないが、もしやK姉が知っているかとメールで問い合わせたが未だに回答なし。米麹のお鍋を布に包んでお炬燵に入れていたことだけは思い出す。大分後になって(大人になって)発酵させていたのだと分かった。幼い頃はみんな母にやって貰って何も出来ない、何もしない子だった。今はその付けが廻って来てすべての家事は私に掛かってきている。
私の甘酒の思い出の二つ目
茶道のK師のお宅で頂いた甘酒、先生のお母さんが新潟柏崎のご出身だそうで、酒所の美味しい酒粕だといつも自慢していた。冬場だけだけれど、お稽古にお邪魔すると、まずは待合で美味しい甘酒が振舞われた。駅から少し歩く距離にお茶室があるので、ほっと一息を入れるのに有難かった。皆知っていると思うけれど、お茶室には、文明の利器類は何一つない、冷え切った身体を席入りする前に落ち着かせる、このお心入れには感心しきりだった。
私の甘酒の思い出の三つ目
今年から、もう一つの甘酒の思い出が加えられた。ラウンド・ダンスの雛祭りを祝う甘酒をUスタジオの休憩時間に頂いた。(毎年の行事らしい)お忙しい先生が、私達のために夜なべをして、作ってくださった。当たり鉢でよくあったって下さったのか、まろやかで美味しい甘酒だった。お稽古の途中にいただくので、後のレッスンは程よく効いてきて、酔いも手伝い、みんなの顔は紅潮、いい気持ち・・・・・、更に女性役の皆さんの美しく見えること、見えること、こんなに美しい人達は普段の例会には見当たらないぞ!!私は前日のガーデニアでも頂き、そして今日おさらい会でもいただく幸運に恵まれた。(2006年3月7日)