二人の時間がやっと合って、今日、新宿にある中村屋サロン美術館へ行って来ました。
中村屋創業者のの相馬愛蔵・黒光夫妻は芸術文化に深い理解を示し、愛蔵と同郷の彫刻家荻原守衛(碌山)や荻原を慕う若き芸術家を支援したといいます。彼らは新宿中村屋に集い互いに切磋琢磨することでそれぞれの道を探ります。その様子が後にヨーロッパのサロンにたとえられて「中村屋サロン」として日本近代美術史にその名を刻みました。今回は展覧会は描かれた女たち展(女性像に表された現実と夢)でした。新宿中村屋の3階にあるこじんまりした個人美術館です。混んで居なくて落ち着いてみることが出来るので私は好きです。33点の展示の中、笠間日動美術館所蔵が一番多くて中村屋サロン所蔵は少なかったです。お借りしてこんなに多くの著名な「絵」を展示するのは大変だろうと思います。チケット代も安くて申し訳ないように思ってしまいます。一番の出会いは絹屋幸二さんの「愛うつろい」でした。私とおない年生まれとあって何か気になっている画家でした。東京メトロ副都心線渋谷駅(地下3階)池袋方面通路に陶板レリーフ「きらきら渋谷」が展示されていることを思い出しました。
中村屋サロン美術館へ行ったら純印度式カリーを食べましょうねとずっと言っていたので「絵」を観終わってからB2Fへ降りて「Manna」で遅いランチを採りました。
昭和2年の発売から長年愛されてきた伝統の味、中村屋が厳選した食材を使用したカレーです。骨つきの鶏肉を使用していますが味はいいかもしれないけれど私は骨なしがいいですね。我が家の定番の薬味はラッキョウ・福神漬・ゆで卵ですが中村屋では3種類の薬味(ラッキョウ・ピクルス・玉葱アチャール)とかわいいトレイに3種盛つけです。それに卓上の調味料(粉チーズ・マンゴ・チャツネ)も並びます。一様みんな試してみました。
とってもマイルドな味ですが飲み込んだ後には辛さが口の中、舌に残る感じです。
中村ねつ(難しい字変換も無理でした)の描いた「小女」です。中村屋創業者のお嬢さんの俊子さんだそうです。俊子さんをモデルに作品を作成やがて恋愛に発展しますが母親の反対に合い、結婚出来ず、インドから亡命したラスヒバリ・ボーズ氏と結婚しますが、若くして亡くなったそうです。中村ねつも37歳で死亡、今年が生誕130年の年だそうです。パリの街角などを描いた佐伯祐三が憧れた人と説明も読みました。私は佐伯祐三のパリを描いた「絵」が好きです。ここで佐伯祐三が出て来るなんて展覧会は「絵」だけでなく画家の交流やちょっとした私生活の面も知ることになって楽しいし興味深いです。