以前ブログでこの映画のことをUPしました。
↓のスクラップは朝日新聞連載のある日の「ニッポン・人・脈・記」です。
第2次世界大戦中ナチスの虐殺を逃れてワルシャワの廃墟に潜むユダヤ人ピアニストがいました(実在のモデルがあった)。ドイツ軍大尉に見つかり求められて廃墟でショパンの「夜想曲」を弾きます。心打たれた大尉は彼の命を救う・・・。アカデミー賞を受けたこの映画「戦場のピアニスト」はスリルと涙なくしては見られなかったものでした。この映画の主人公のピアニストのご子息が日本在住のクリストファー・スピルマン氏だそうで朝日新聞のこの記事で知り驚きました。世間は広いようで狭~~い。
留学先のロンドンの書店で「姿三四郎」の本を見つけたのが日本語を学ぶきっかけだったそうで、さらに米エール大への留学では「日本近代史」を選考し、また同じ大学で作曲家團氏のご子息・紀彦氏とカフェで偶然知り合って心を通わせたそうです。共に親が音楽家ということやスピルマン氏が日本に強い興味を持っていたことがお互いにが引き合った理由だったのでしょうか?
スピルマン氏の奥様は日本人留学生佐藤千登勢さん(スピルマン氏の教え子だったそうです)。現在もスピルマン氏は九州産業大学で教鞭をとられています。あの感動した映画の主人公のご子息が日本にいらしたなんて・・・。
あの映画の最後では、戦争も終わり平和が訪れテレビ局で毎日ピアノを弾くスピルマン氏がいたのですが御子息は「父がピアノを弾くことは、死者への鎮魂だったかもしれない」とインタビューに答えています。晩年ドイツに住むベッドに臥しているお父さんへの国際電話で「水分は充分に採る様に・・・」と話すと「お水も飲めずに死んでいった人たちを思うと水も飲めない・・・」と話していたそうです。生き残ったものの辛さでしょうか?悲し過ぎますね。亡くなられて2年後に「戦場のピアニスト」の映画は製作されたそうです。
今日。ショパンの「夜想曲」を久しぶりに聴きました。一年ぶり位でしょうか?私の聴いたCD二枚の「ノクターン」の演奏はピアニスト・アルトゥール・ルービンスタイン(ARTUR RUBENSTEIN)の演奏のものでしたが映画の中のシーンを思い浮かべながら2時間ゆったりと美しい音と共に時間を過ごしました。今週は頭パニックの忙しいことが重なりましたが、週の後半はこんなにのんびりと過ごせる日もあるのだから良としなければ・・・・。
一日の終わりにやはり「感謝」でしょうか?