鎌倉に住んでいる頃の事です。横浜の東口に「東洋一のデパート出現」の宣伝よろしく「そごう・横浜店」が開店しました。テレビから流れてくるCMのインパクトはすごかった。デパートへ行くことの大嫌いな夫が「出掛けて見るか」と重い腰を上げるほどに宣伝の効果はあったように思います。人の流れも西口から東口へ変わっていったような・・・。
どの売り場も高級品を扱っていてチョット気の張る感じでしたが、台所用品(家庭用品)売り場だけは安心して手が伸ばせるかなという感じでした。切子細工のグラスを私が選んでいるうちに夫が消えたと思ったら、このロック・グラスを手にして私のところに戻って来ました。
※江戸切子のペア・グラス・骨董品になりつつあり(笑)
「マイ・グラス!」と子供のようにはしゃいで「ネームを彫って貰ったよ!!」と・・とても嬉しそうな顔をしていました。
※ネームの反対側はヨット。いかにも横浜らしい。
南極の氷に焼酎(二階堂がお気に入り)ロック。冬はお湯割と量は少ないけれど時間をかけて味わいながらこのグラスでゆっくり飲んでいました。主のいなくなったこのグラス・・・とても淋しそうです。さらにこのグラス見つめている私が一番淋しいかな~~です。
この会津塗りの小箱を私にプレゼントしてくれた主も残念ながらこの世にはいません。日光の通信局から福島支局へ転勤が決まりその引越しのお手伝いに姉と二人で出掛けました。お手伝いとは名ばかりで兄家族を送り出した後の日光・鶏頂山でのスキーが一番の目的だったような気がします。引越しの荷物を出して鬼怒川温泉で一泊のもてなしを受けて兄家族は兄の運転で任地福島へ向かい、私たちは鶏頂山スキー場へ・・・。
※日本の漆塗りの技術は凄い!!この小箱40年以上経っています。
任地先で落ち着いた頃半年は過ぎていたでしょうか?「引越しのお手伝いありがとう。福島はいいところです。家族揃って良いスタートを切りました」とメッセージを添えて送られてきたのがこの小箱でした。普段使いの指環入れとして使っておりましたが、贈り主亡き後は兄との大切な思い出をしまいこんでおります。大切な私の宝物です。
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今日はバレンタイン・デイ。私の「こころ」そちらに届きましたでしょうか?
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