夫に貰ったプロポーズの言葉は「結婚しよう」だったように記憶している。40年も前の事だし、今となっては夫に確かめようもないが・・・・。多分間違いない。観ていたドラマで男らしいプロポーズの言葉があった。作り事には違いないが、こんな風に言われたら、思わず頷いてしまいそうな気がする言葉と思った。「おまえにも、一部屋やるから、一緒に住むか?」だって・・・・・。P・Cで検索した世界で一番幸せな言葉の中から気に入ったのも2つ3つ「日本一、いや世界一のバッテリーを組もう」・「僕の車の助手席に座ってもらえないか?」・「僕は、きみの傍できみがどんなおばあちゃんになるか見てみたい」そして、釣り馬鹿日誌の、浜ちゃんが言ったプロポーズの言葉も印象深い。「あなたを、幸せに出来るかどうか自信はないけれど、私が幸せになる自信はあります」浜ちゃんを演じる西田敏行さんの名演技も言葉と共に頭に残こっている。
更に、藤沢ワールドになってしまうが、「隠し剣鬼の爪」でむねぞうがきえに「蝦夷の地へ一緒にいってくれないか?」のプロポーズにきえの暫く考えて「それは、旦那様の命令ですか?」「・・・・・・そうだ」という、士農工商の身分階級がはっきりしていたあの頃、武士の世界のみ憎さに嫌気が差して身分を捨て国を捨てて、蝦夷の地に旅立つとき、たった一人ではやはり心細くて、せめてずっと昔から心の中にあった人、心から愛しいと想う人とならどんな過酷な人生も過ごしていける気がして、相手に打ち明るのだけれど、女の人に「それは命令ですか・・・・?」といわせる辺り、これも藤沢流かと勝手に頷ずいている。
追記
先週の火曜日(11月15日)にDVDをレンタルして「隠し剣鬼の爪」を見たのだけれど、同じ日に友は「たそがれ清兵衛」を見たとメールが入っていた。私は「たそがれ・・・」にするか「隠し剣・・・」にするか迷っていたのに・・・・・、H子さんと同じ藤沢周平作品を選んでいたのが不思議な気がしてならない。藤沢周平さんは、主人公の名前を決める時には、原稿用紙に10も20も(多い時には50近くにも)候補を挙げて、よくよく考えて決める人、と先だっての世田谷文学館で知ったので、むねぞうときえの名前がどんな漢字をあてているのか気になってレンタル店へ出向きカバーを見て確認した。むねぞうは・・・宗蔵、きえは・・・平仮名のきえだった。(平成17年11月20日)