天恩山五百羅漢寺
目黒不動尊の裏山から続いて五百羅漢寺があります。目黒不動尊には良くお参りに出かけますが五百羅漢寺の方は前を通りかかっても階段を上って拝観料を払って羅漢さんにあって来ましょうと言う気持ちがなかなか湧きません。
一年に一・二回あるでしょうか?来客を案内して拝観するのがやっとでした。今日は義母の入院している病院へ出掛けた帰りに寄ってみました。実は元旦からインフルエンザの為に病院は面会禁止が出ていまして義母に会えなくているのです。一週間たった今日もまた会えませんでした。用事を作って面会をお願いしましたら(無駄の抵抗)病棟の看護師さんが三階から受付に降りて来て義母の様子を教えて下さいました。ワクチン接種を済ませている義母は無事の様です。毎日行っていても寂しがる義母ですのでメンタル面でとても気にかかっていますが、こればかりは仕方が有りません。10日にはやっと会えそうです。
病院から5分くらいの所にある五百羅漢寺はもともと下町本所五つ木に建造され、五代将軍綱吉や八代将軍吉宗の援助を得て繁栄を誇り「本所の羅漢さん」として人々の人気を集めていたそうですが、明治維新とともに寺は没落してしまい、明治41年にこの地(目黒)に移ってきたそうです。今の近代的なお堂が完成したのは昭和56年のことだそうです。
羅漢堂で146体の羅漢像に会いました。懐かしい肉親の面影をしのぶことが出来るとよく言いますが「羅漢さんのことば」をゆっくり読みながらおひとりおひとりにお会いしましたが、懐かしい人の面影には会えませんでしたね。
羅漢堂・本堂を一人で見て回りましたが、たったひとり本堂にいると懐かしい人に会えるかな?という期待よりちょっと淋しいを通り越して怖~い感じで、この場から早く立ち去りたい気持ちで一杯でした。修行が足りないですね(-_-;)。
碑の小路ではさくら隊原爆殉碑や庖魂の碑を見てから本堂へ足を進めましたが等身大の羅漢像が並ぶ本堂の光景は霊鷲山(りょうじゅせん)とゆう岩山で弟子たちを前にして教えを説くお釈迦様の説法座を再現したものと言われているそうです。これだけの羅漢像が一堂に会するお寺は見たことがない気がします。
義母には病院で退屈な日々を過ごしていて気の毒なのに、私はいつになくのんびりと「自分時間」をたっぷり取った土曜日でした。